ヴァノワーズのコル Col de la Vanoise (2517m)
5日目 8月12日 晴れ

| プラロニャンから出発するこのコースは、町からロープウェイで2023mのモン・ボショーまで上がりあとは整った道をヴァノワーズのコルの山小屋まで登るというアクセスの良さと、何と言ってもヴァノワーズの主峰、グランド・カッス(3855m)をま近で眺められることから人気のルートです。 小屋でグランド・カッスをとくと眺めたら、ヴァノワーズのコルを越えいくつか湖を通過し、グランド・カッスの南側まで歩きます。氷河の多い北側と違った風景が南側に広がります。 |
| 出発地点標高 | プラロニャン Pralognan 1422m モン・ボショー (ロープウェイ駅)Mont Bochor 2023m |
| 到着地点標高 | ヴァノワーズのコル Col de la Vanoise 2517m |
| 標高差 | 登り (モン・ボショーから)494m 下り 1095m |
| 歩行距離 | 約21km |
| 所要時間 | 登り 2時間35分(ロープウェイ利用、引き返し地点まで) 下り 3時間10分 |
| 地図 | IGN 1: 60000 Parc National de la Vanoise |
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| 昨日は雨のため丸1日停滞してしまった。今日は今回の山歩き最終日なので晴れてほしいと念じて眠ったせいか、今朝起きて真っ先に空を見上げるとまだ雲が低くたち込めてはいるが青空も見える。待ってましたとばかりに急いで着替えて朝食を取り、朝1番のロープウェーに乗るべく支度をする。 結局ヴァノワーズでは今日歩くコースが最初で最後になってしまった。どこを歩くか迷ったが、やはりヴァノワーズの主峰、グランド・カッスをま近で見たいと思い、ヴァノワーズ銀座通りともいえるこのコースを選んでしまった。 8時のロープウェイに乗りモン・ボショーへ。ここから山腹を横切り歩いていくと、第一通過点のバルメット小屋に着く。ケラスの乾いた山肌ばかりを見ていたせいか、ここの森の緑と氷河の白が新鮮だ。やはり私は荒涼な南アルプスよりも、目に潤うモン・ブラン、ヴァノワーズ、エクラン山群の北アルプスの方が好きだな。 |
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ロープウェイから プラロニャンの町が小さくなる |
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山腹を横切る道 朝光がすがすがしい |
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ロープウェイを下りて30分も歩けばバルメット小屋が見えてくる |
| ここから少し登りになるが道は整っており、迷うようなこともない。しばらく登っていくと、ラック・デ・ヴァシュ(牛の湖の意味)に到着する。この湖はよく絵葉書などにもなっている。何故かというと、湖の真ん中に1本渡し石が敷かれており、それが印象的だからだ。 |
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途中、滝が流れていた |
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これがその牛の湖の石廊 向こう岸まで150m位か、湖自体はそれほど深くはない 湖というよりも湿地帯のような感じ |
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渡りきって上から見るとこんな感じ |
| 再び登りに入るが、よく見るとそこはモレーンの山だった。が氷河自体はこの巨大なモレーンの影に隠れて見えない。途中まで登るとようやくグランド・カッスがその容貌を見せ始めた。 |
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正面がグランド・カッス、左はモレーン |
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モレーンを越えるとそこはマーモットのコロニーだった 穴に逃げ込むマーモットをキャッチ! |
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ヴァノワーズはちょっと特殊な地形で、2500m辺りは平らになっているが、3000m位までは更に急斜、その上はプラトーになっている 普通氷河は高い標高から下に流れ落ちているが、ここでは氷河がそのプラトーに帽子のようにのっかている |
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ヴァノワーズのコルの山小屋 1902年に建設され、ヴァノワーズで最も古く、最も込み合う山小屋 |
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小屋の前の絶景、グランド・カッス北壁 |
| 小屋泊りの人はもう出立した後なのだろう、人気はあまりなかった。小屋の前には主峰がその雄姿を惜しげなく見せている。青空にそびえるグランド・カッスは堂々としていた。登攀はおそらく氷河を登り尾根伝いに山頂に到達するのだろう。写真では左峰が3855m。登攀時季が過ぎたためか登頂する人影は見えなかった。 ヴァノワーズのコルはこの小屋のすぐ脇なのだが、何と言ってもまだ11時にもなっていないため、このままグランド・カッスの南側まで歩いて行ってみる事にする。コルからは下りに入る。 |
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コルからはまた違う湖が見えた この辺りは湖が点在する |
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グランド・カッス西壁、全然違った表情だ |
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ここで昼食 |
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南側に広がる風景 ここからは一気に下るので、ここで引き返すことにする |
| ↓相変わらずヘタなパノラマ写真(ゴメンナサイ)、グランド・カッス南壁 |
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| 途中でトゥール・ドゥ・ラ・ヴァノワーズ(ヴァノワーズ一周)をする人とすれ違った。この山群は人も少ないし、斜面も急ではないのでTMBよりは魅力的かもしれない。いつか歩いてみたいなぁ。 南側の谷が見えたところで今来た道を山小屋まで引き返す。山小屋からは往路と違う南よりの道をロープウェイを使わずに下りる。ここの下りは単調で長くてイヤになった。これならばロープウェイで下りた方がよかったと後悔する。お薦めしないルートです。 |
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さよならグランド・カッス いつか登りにくるからね |
| プラロニャンの町に戻ってきたのはまだ陽も高い3時ころだった。キャンプ場でシャワーを浴びた後、反省会と称しカフェテラスで山を見ながらビールを飲んだ。 思えば7月のエクランで肉離れをおこさなければ今頃はトゥール・デュ・モン・ブランの残りを歩いているはずだった。でもこの粗相がケラスとヴァノワーズにくるきっかけになったのかもと思うと感慨深かった。今回のようにのんびりと山を歩くのも楽しい。でも飴をなめている時はムチが恋しくなり、ムチ打っているときは飴がほしくなる。山に登るとはこういうものなのか、それとも人間がそうしたものなのか、2杯目のビールに口をつけながら考え込む夕暮れ時であった・・・。 |
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