谷川岳 (1963m)


9月29日 晴れ



なぜ谷川岳を選んだかというと、自宅から公共交通を利用して行けることと、もうひとつ登りたい理由があった。ロープウェイで天神平へ行き、天神尾根を伝うルートも考えたが、ここは正統派(?)西黒尾根から登ることに。晴れの日を選んで、紅葉が始まっていることを少し期待しつつ土合行きの切符を買った。

土合駅 670m 8時25分
西黒尾根登山口 800m位 9時35分
トマの耳 1963m 12時15分
トマの耳出発 1963m 13時頃
天神平ロープウェイ乗り場 1310m 13時20分頃






自宅を4時半に出た。まだ夜が明けきらない町を闊歩して駅に向かった。まだこの時間は空気がひんやりしているがこれが日中までもってほしいと考えながら歩いているうちに駅に着く。最寄の駅から土合まで3回乗り継いでの3時間半の電車の旅に少しワクワクする。途中高崎駅では何人かのザックを背負った人を見かけたが、水上駅で降りてしまったようだ。水上駅からは谷川駅ロープウェイ乗り場までバスが出ているが、それには乗らずに土合駅まで出る。水上駅からは一層のどかな風景が広がり、刈った稲を天日干しにしているのを見ると秋を実感する。
電車は滑り込むようにトンネルに入り、まもなく土合駅に着いた。土合に出たひとつにはこの駅の長い階段を見てみたかったのだ。確かに・・・長かった。

土合駅の階段
傾斜が緩やかなので上るのは案外楽だった
駅を出て車道を少し登り駅方面を振り返る

駅を出ると陽射しはもう照りつけはじめており暑かった。車道をロープウェイ乗り場に向かって上っていく途中に谷川岳で遭難した人の慰霊碑がある。以前は土合駅の裏にそれぞれが供養されていたのがいつのことなのだろうか、まとめてここに慰霊碑が建ち、ちゃんと故人の名前まで刻まれている。刻まれている人数が多いのでその名前を見つけるのに時間がかかった。しばらく黙祷し冥福を祈る。

再び車道を歩き、ロープウェイ乗り場を横目で見ながら、揺れる心を抑えながら、更に歩いていくと山の家があったのでトイレをお借りして、ようやく登山口に着いたのは9時半にもなっていた。
西黒尾根からトマの耳まではCTで4時間だったので、ここでもロープウェイで行くかどうかちょっと迷ったが、標高差は約1000mだから2時間半で登れるだろうと期待し、足を踏み出した。

が、暑いのなんのって!!まだ登り始めて30分もたってないのに汗がどっと噴き出す。やっぱり空気が乾燥して寒い所に住んでいるせいか、体が温度調節できなくなっているらしい。とにかくサウナにいるよう。木立がちょっと開けて太陽の直射日光を浴びようものなら、まるで十字架とニンニクを押し付けられたドラキュラのごとく唸り声を上げてしまった。誰にもすれ違わないし、登っても来ないので、真剣にパンツ1帳で登ろうと思ったくらいだ。本当にこんな暑い中登山している日本人はスゴイ。

登山道は幅も広く整っていて、迷うような所もない。ただ樹林帯のせいで展望もなかった。

ようやくラクダのコルに到着すると、少し涼しい風が吹き抜けるようになった。

キノコが生えていた
登山道はこんな感じ
1時間くらい登るとロープウェイ駅が見えてきた
鎖場大好き
谷川岳全容が見えてきた
ラクダのコルの辺り、山頂までもうすぐ
ザンゲ岩の手前辺りで登ってきた道を振り返る

今朝苗場山を登った山旅メーリングリストのwakkyが山頂で合流してくれることになっている。それにしても午前中に2座登るとはすごい体力・脚力だ。

肩の小屋が見えてきた。立派な山小屋だった。が山頂はもう20mほど登ったところで、到着したときにはwakkyはすでにくつろいでおり、他にもグループが大勢いた。隣のオキの耳にも大勢の人がいるのが見える。みんな天神尾根から来たのだろうか。

wakkyがオキの耳まで行くかどうかを聞いてくれた。だが変な話なのだが、トマの耳でグループで来た人達がコンビニのお弁当を広げて食べている風景を見ていたら何だか行く気がしなくなった。これはコンビニ弁当が悪いわけでもそれを食べているおじさんたちが悪いわけでもないのだが、「魔の山」と言われた(昔のことかもしれないが)山頂が平地と変わらない風景に思えたからかも知れなかった。大勢の年配者、賑やかな声、コンビニのお弁当、ロープウェイ、ものすごくきっちりお化粧をしているおばさんたち・・・。平日だったので人も少ないだろうから静かな山が楽しめると思ったギャップから来たものかもしれなかった。


そんな私の勝手な思い込みでオキの耳には行かず、トマの耳で展望を楽しむ。山稜がなめらかで美しかった。紅葉にはまだ早かったが、この風景が見れて満足だった。

山頂で
雲が出てきてしまいました
西黒尾根
オキの耳

下りは天神尾根を行き、ロープウェイで下山する。

帰りに立ち寄り温泉に入った。やっぱり登山の後の温泉はいいワ〜。アルプスに足りないものはまさにこれこれ。やっぱりシャワーだけじゃ疲れは取れないわよね〜。と誰もいなくなった露天風呂で一人つぶやく私であった。



 





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