トゥール・ドゥ・ラ・ヴァノワーズ Tour de la Vanoise
5日目 7月9日 曇り
ヴァル・ディゼール Val d'Isère 1847m | - |
ラ・レスのコル Col de la Leisse 2761m | 約900m |
ラ・レス小屋 Refuge de la Leisse 2487m | 約280m |
歩行距離 | 約18.8km |
所要時間 | 約6時間15分 (休憩、昼食を含む) |
谷間の町ヴァル・ディゼルにようやく陽が当たりはじめた8時少し前出発。 今日の行程は、ヴァル・ディゼル西端のの地区、ラ・ダイーユにある登山口から登り始め、しばらくは山道を歩くが、やはりスキー場の町ティーニュに下りる。再び登山道に入り、ラ・レスのコル2761mを目指す。コルから今夜の宿営地ラ・レス小屋までは下り道。 ヴァル・ディゼールからティーニュまでの間はなだらかな上りと下りで、広々としたスキー場の斜面が緑に覆われている中に道が伸びている。ティーニュの町に下りていく途中にはモン・ブランが見える。日本でもやはり合間から富士山が望めると「おっ」という気持ちになると一緒かもしれない。 道はティーニュの北地区に下りていく。そこから湖を挟んで反対側の南地区へと歩いていく。 ティーニュでは夏スキーを楽しめるせいか、人も多く賑わっていた。湖畔にはジョギングをする人が行き来しているし、マウンテン・バイクを押している人もいる。 |
ヴァル・ディゼルの町を後にする | |
途中であったお馬の親子は仲良しこよし | |
このなだらかな山の斜面は冬にはスキー場となる | |
ティーニュの町に下る途中、モン・ブランが見えた |
ティーニュの町からは再び登山道がラ・レスのコルへと続いている。7月も半ばに入ろうとしているせいか、随分ハイカーを見かけた。装備からすると、ティーニュからコルまでのハイキングのようだ。 ヴァル・ディゼルからラ・レスのコルまでは半円を描くように登山道が通っているが、その直径の距離はそれほど遠くは無い。そういえば3日目に泊まったラ・フェマから今日の目的地のラ・セレまでも逆さUの字のようなルートで、2つの小屋は山を挟んだ谷に位置しており、地図上での直線距離は遠くない。 2500mを過ぎた頃から雪渓が現れ、向かい風も強くなってきた。 ラ・レスのコルは幅が広く、コルに到着してもしばらく歩かないと向こう側の景色が見えてこない。コルからは下るいっぽうで、こちらの斜面は反対側とうって変わって緑が少なく岩ばかりのため、殺伐としている。岩といっても危険な箇所はなく、細いが道はしっかりとついている。湖を2つ通過するが、曇天のため一層寂しく見える。太陽でも出ていれば水の色も透明感を増すだろうに残念だ。 再び緑が戻ってきた頃、小屋が見えた。 |
ティーニュの町 | |
ラ・レスのコルへと続く道 | |
ふただびモン・ブランが見えた | |
昼食はフリーズドライの鶏肉カレーチャーハン 150mlの熱湯を注いで5分待つ 紙の上にあるのはサラミとチーズ |
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コルに近づくにつれて雪が多くなる | |
鮮やかなブルーが目を引く、が花の名前は?? | |
コルに到着 | |
コルからの下り | |
もうひとつ湖が見えてくる | |
ラ・レス小屋 |
ラ・レス小屋は3棟から成っており、管理人棟、食堂棟、ドミトリー棟に分かれていた。 これからトゥール・ドゥ・ラ・ヴァノワーズをするという3グループのため、小屋は満員だった。私たちの寝床は小屋からちょっと上がった思いっきり風を受けるところだった。隣人はいなさそうだ。 水が豊富なせいかシャワー(有料)もあるし、トイレは天然の水洗で常に水が流れっぱなし。小屋の庭には水場があり、足も洗える。さっぱりした後はリクライニング・チェアに座り周りの風景を堪能しながらビール。気持ちのいいことこの上なし。 |
ドミトリー棟 | |
管理人棟(左)と食堂棟(右)の屋根は工事中 満員のせいか食堂棟の屋根裏部屋もドミトリーとして使っていた(はしごがかかっている) |
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風下が入り口 | |
自炊用台所 |
この夜はサッカー・ワールドカップの決勝戦、フランスvsイタリアだった。98年の過去の栄光を今でも忘れないフランス人はいてもたってもいられない様子。が小屋にはTVもラジオもない。宿泊客の一人が携帯ラジオを持っていたのだが、室内では受信できない。その人はわずかに受信できる寒い室外で中継を聞き、時々食堂で待機している私たちに伝えに来てくれるのだ。ちょっと笑えた。 結果は明日のお楽しみということで、私たちは早々自分たちの「ドミトリー」に引き上げた。 早くも5日間歩いたが特段疲れも無く、まだまだ歩けそう。明日が最終日と思うとホッとするような残念なような気持ち。ヴァノワーズは最終日にどんな景色を見せてくれるのだろう。 |
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