サヴォア料理で心も体もポカポカ La cuisine savoyarde


冬の声を聞くと皆さんはどんな食べ物が恋しくなりますか?あったかい鍋、シチュー、おでん・・・。
フランスで冬と言えば・・・トローリとろけるチーズ料理が定番。

毎日1つずつ違うチーズを食べたとしても、決して1年では食べつくせぬほど沢山の種類のチーズが生産されるフランス。
その中でもアルプス山脈のサヴォア地方の代表料理は、この地方で豊富に作られているハードタイプのチーズをたっぷりと使った料理で、今やその人気は全国区。
サヴォアを訪れたら先ず食したいチーズ料理。さっぱりと軽めの白、サヴォアワインとの相性も抜群です。

ラクレット Racrette 
ラクレットといえばチーズの名前とともに、このチーズを使った料理名にも使われています。
寒い冬に、日本の鍋料理のように友達が集まってワイワイと楽しみながら食べるのが一般的。
作り方は簡単で、スライスしたラクレットチーズをホットプレートで溶かし、それを茹でたじゃがいも、ハムや燻製のソーセージの上にのせて食べます。
サヴォア地方のレストランなどに行くと、直径30cmほどのラクレットチーズを半分に切り、半円形になったチーズの切り口をオーブンにあてて溶かしたものをサービスしてくれます。

            

レストランなどでのラクレットマシーン    家庭用ラクレットマシーン


チーズ・フォンデュ Fromage fondu
もう日本でもお馴染みですね
「フォンデュ」とは「溶かした」と言う意味。
鍋に白ワインと一緒にチーズを溶かし、2cm角位に切ったフランスパンを串に刺して、鍋のチーズをパンにからませて食べます。
ここで使うチーズは1種類ではなく、いくつかのチーズをブレンドします。エメンタール、コンテ、ボーフォール、アッペンツェラーなど、その人の好みで配合します。

作り方(2人前)
エメンタール、コンテ、ボーフォール、アッペンツェラーなどのチーズ 300g〜400g
フランスパン 1/2本
白ワイン 200ml
にんにく 1片
塩、コショウ 少々
・にんにくを鍋にこすりつけて匂いをうつす
・鍋を中火にかけ、白ワインを注ぐ
・小さめに刻んでおいたチーズを少しずつ鍋に入れ、入れるたびに均一になるよう良くかき混ぜる
・ドロリとまだチーズが固まっているようなら白ワインを更に少しずつ加える
・最後に塩、コショウをふる

         
熱々で食べます               鍋の下にはこんな台を置き暖める


タルティフレット Tartiflette


この料理は一言で言ってしまえば、ジャガイモのチーズがけグラタン。手軽にできて体が温まる一品。
使用するルブロションチーズは癖がなくてまろやか。ラクレットの時にラクレットチーズの代わりにこのチーズを使うこともあります。
ジャガイモ好き、チーズ好きのフランス人から愛されている料理です。

作り方(2人前)
ルブロションチーズ 200g
ジャガイモ 400g
生クリーム 5cl
ベーコン 60g
タマネギ 1/2個
バター 少々
塩、コショウ 少々
・フライパンにバターを溶かし、弱火でベーコン、タマネギのみじん切りを炒める
・そこに5mm位にスライスしたジャガイモを入れ、塩、コショウをしてよく炒める
・ジャガイモが炒まったらすべてをグラタン皿に移し、上にスライスしたルブロションチーズをのせる
・生クリームを上から注ぎ、200度のオーブンで約10〜15分、チーズが溶けて表面が狐色になったら出来上がり



グロール Grolle


寒い地方では暖かい飲み物を飲んで体を温めたくなるもの。グロールはサヴォワ地方独特の名産品で、かつて羊飼い達がコーヒーやお酒を飲む時に木靴に注いで飲んだことに由来しています。グロール grolle はそのものズバリ靴・はきもの、の意味。
器は木で出来ており、真ん中には中に飲み物を注げるように丸いふたがあります。器の大きさに合わせて急須の先のような口が4つ〜8つ付いていますが、直接ここから中の飲み物を仲良く数人で回し飲みします。
グロールの中に入れるのはサヴォア風ホットワインや、コーヒーをアルコールで割ってフルーツを入れたカクテルが伝統的。器はエーデルワイスやカモシカの愛らしい彫刻がほどこされているものもあり、インテリアにもなります。


では、Bon appétit ボナペティ!


 





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