エギュイーユ・ドュ・ベルヴェデール Aiguille du Belvedère (2965m)

8月14日 晴れ





この2965mの針峰は、3000m以下の山々で連なる赤い針峰群の主峰で、ハイキングコースでも有名なラック・ブラン (白い湖)lac Blanc の後ろにそびえて湖を見下ろしている。ラック・ブランまでのルートはラック・ブランのレポートで紹介したが、湖すぐ裏からルートが始まり、途中のダールのコル Col des Dards までは岩場と雪渓、残りコルからは約2150mの登攀。
終始眺望がよく、モン・ブラン、ヴェルト、ドリュ、グランド・ジョラス、とモン・ブラン山群がパノラマで見渡せる。


出発地点標高 アンデックス Index 2385m
到着地点標高 エギュイーユ・ドュ・ベルベデール Aguille du Belvedère 2965m
標高差 580m
歩行距離 アンデックス Index 〜 ダールのコル Col des Dards 約4km
所要時間 アンデックス Index 〜 ダールのコル Col des Dards 約2時間+山頂まで登攀約1時間20分
道具 アイゼン、ピッケル、ハーネス、ヘルメット、ザイル30m、カラビナ類、
地図 IGN 3630 OT









シャモニの隣町ル・プラ les Praz からゴンゴラに乗りフレジェールへ、ここでリフトに乗り換えてアンデックスまで登る。8月の観光シーズンにもかかわらず、朝1番のゴンドラに乗る人は少ないらしい。といっても朝1のゴンドラは7時40分発、そんなには早くないんだけど・・・乗車したのは他に年配のクライミングするらしいご夫婦と、やはり年配のハイカー2人のみ。アンデックスには8時06分着。先ずはここからほとんど標高差のないラック・ブランを目指す。この時期人が多いので、なるべく早くにベルヴェデールの登攀に取り付きたく、おのずと足も早足になる。

この日はとっても快晴でした
アンデックスからの眺め、右がヴェルト針峰、
左がアルジャンティエール針峰

あまりに急いだせいか、通常ガイド等では所要時間1時間30分かかるアンデックス〜ラック・ブラン間を、40分で駆け抜けた。やっぱり快晴の朝って気持ちがいいもんです。
ラック・ブランに着いたとき、一人の日本人男性とすれ違った。フランスにいると、日本人だと思ったら他のアジアの国の人だったりすることがある。その男性は、何だか懐かしそうな眼差しで私のほうを見たので思わず「こんにちは」と日本語で声をかけたら、うれしそうに(本当にうれしそうに)「あぁ〜、こんにちは。日本人に会うの久しぶりなんです!」と応えた。一人でトゥール・ドゥ・モン・ブラン(モン・ブラン山群を一周するトレッキングで、通常6日から10日くらいかかる)をされているそうで、昨晩はここラック・ブラン小屋に宿泊したとのこと。遠い日本から一人でやってきてトレッキングをしているその表情は疲れもあまり見せず、何だか笑顔が輝いてた。
ちょっと言葉を交わしただけだったが、何だか私もうれしくなった。

さて、ラック・ブランからは右岸(小屋側)を通る。すぐに登りがはじまり岩のガレ場が続くが、ケルンを目印にする。この辺りからはもうダールのコルが見え始める。途中雪渓が残っているが、特にアイゼンは必要なし。この時期は気温も高いので、雪はグサグサ。
コル直下は急斜で砂利なので、かなり足がとられる。がそれほど長くは続かず、200mくらいだろうか。
かなり速いペースでコルに到着した。

お約束、モン・ブラン眺望
瞬く間に雲が・・・
ヴェルト針峰とその右、こぶのようなドリュ
ダールのコルからブレヴァン方面を見る
左の針峰はクロシュ Aguille Crochues 2840m

ここでハーネスを装着しザイルの準備。
先客があったようで、3人のザイルパーティが先行していた。どうもガイドとそのお客らしい。
コルから山頂までは約150mほど。先ず岩場を慎重に登る。ラック・ブランと反対側はスッパリきり落ちているので要注意。特に技術的に難しいところはなく、痩せた尾根伝いに数ピッチの登攀。

山頂方面

山頂からは180度の展望。が、薄雲がかかっていてスイス方面の遠方までは見張らせず。
下りは往路と同じルート。ラック・ブランを眼下に見下ろしながら下っていく。13時すぎには再び湖に到着。が、人、人、人で湖の周り中人が座り、昼食を取っていた。
御多分にもれずここでお昼を食べる。混んでいたが小屋でビールも買えた。遅出、早着の快適登山でした。



 





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