コル・ドゥ・ラ・テラス Col de la Terrasse(2648m)

3月9日 晴れ


今回がはじめてのスノーシュー山行。使い心地がどうか分からないので、よく人が入るという無難なコースを選びました。ル・クートゥレという村の登山口からロリアズのシャレまで登り、テラスのコルを目指します。


出発地点標高 ル・クートゥレ le Couteray 1329m
到着地点標高 コル・ドゥ・ラ・テラスCol de la Terrasse 2648m
標高差 1319m
歩行距離 ル・クートゥレ le Couteray 〜 ロリアズのシャレ Chalet de Loriaz : 5.1km
ロリアズのシャレ le Calet de Loriaz 〜 コル・ドゥ・ラ・テラスCol de la Terrasse : 1.8km
片道 6.9km、往復13.8km
所要時間 ル・クートゥレ le Couteray 〜 ロリアズのシャレ Chalet de Loriaz : 約2時間10分
ロリアズのシャレ Chalet de Loriaz 〜 コル・ドゥ・ラ・テラスCol de la Terrasse : 約2時間
下り
道具 スノーシュー、ストック、アイゼン(念の為)
地図 IGN 3630 OT









シャモニからスイス方面へ向かい、モンテのコルを越えてすぐのル・クートゥレの村が登山口。果たしてスノーシューの機動力がどんなものなのか分からなかったので、平坦なコースを選ぶ。しかもスノーシューはどう見てもアイスバーンでは登れそうも無いので、南斜面の日が当たれば雪が融けそうなこのルートにした。しかも念の為アイゼンも持参する。

麓では雪があるもののスノーシューはまだ装着せず、つぼ足で歩いていく。村を抜けると森林地帯に突入。この辺りだと雪も深いのでいよいよスノーシューをはいてみる。確かに浮力がありラッセルよりかなり楽(当たり前か)。緩い斜面では普段の歩き方と変わらない。フレームの幅が広い分だけちょっと左右の歩幅を広く取るように、しかもちょっとがに股気味に歩くとスノーシュー同士がこすれずに歩ける。ちょっと急な斜面ではヒール部分を持ち上げて高くし、斜面に対して足を水平にするとかなり楽に登れる。凍っている斜面では蹴りこんで裏についているアイゼン部分を氷に噛みこませるように歩く。こんな風に模索しながらスイッチバックのジグザグルート歩いているうちに突然森林限界を抜けて視界が開けてきた。

森林を抜けて後ろを振り返ると・・・
右が赤い針峰群の北端、中央ちょっと左がエギュイーユ・ヴェルト
ヴェルトの右肩にコブのようなドリュ

森林の中を歩いている時は眺望は無かったが、森林をぬけた途端、白い銀世界が広がる。
今年は3月でもかなり気温が上がっていて、今日も10度はある。そのせいか山頂付近では雪が結構溶けている。歩いていても汗ばむくらい。こういうときはいつもイギリス人やオランダ人のお姉さんが短パン・タンクトップで山歩きしてるんだよねぇ。やっぱり日照時間の少ない国だから太陽の光を精一杯満喫するのかしらん。
森林を過ぎてからは特に道らしきものは無く、ただトレースがあるのみで広い雪原。更に少し登るとロリアズのシャレが見えてくる。先ずは目標地点に無事到着。様子を見て歩行が苦戦するようだったらここでUターンも考えていたが、調子よく登ってこれたし、天気もいいことなので、ここでちょっと休憩してさらにコルを目指すことにする。

ロリアズのシャレ
冬の間は無人

シャレの後ろに見えるのがテラスのコル

シャレからはトレースもなく、地図を見て確認しながらコルを目指す。幸い天気もよく、コルも見えているし、雪もスノーシューにはちょうどいい状態。歩き方にも慣れたし、コルまで直登する。斜面が急ではあるが、雪が少しやわらかい状態だったのでアイゼンには履き替えず、時にジグザグに登る。

山頂からの眺め
先ずはシャモニ方面、お約束のモン・ブランが見える
正面
あれに見えるはマッターホルンではないか!

復路は往路と同じ道を取る。
下りは1歩1歩確実にというよりも、走り下りてしまった。ゆっくり下りる時も、前に体重をかけ過ぎるとつんのめりそうになるので、重心は少し後ろ目に歩く。

スノーシューを使った感想は、雪が深い平坦斜面であればスノーシュー、凍っている急斜面はアイゼン、と使い分ければ、行動範囲が広がりそう。冬は雪深く入り難い夏の登山ルートもスノーシューがあれば静かなスノーハイクが楽しめるかも。

出発前の雪・雪崩状況の確認、地図、コンパスはくれぐれも忘れずに。



 





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