テット・ドゥ・バルム Tête de Balme (2321m)


2月27日 ガスのち晴れ


この山はスキーリフトで簡単にアクセスできるため、登りはほとんど時間がかかりませんが、滑走距離はなかなか長く、森林帯や雪原を通って麓に下りるルートで滑り応えがあります。初心者の山スキーエリアといったところでしょうか。
ゲレンデトップはフランス、スイス側を滑走しまたフランスに戻るという、2カ国縦走ルート。

出発地点標高 シャラミヨン−バルム・スキーリフト終点 2180m位
到着地点標高 テットゥ・ドゥ・バルム Tête de Balme 2321m
標高差 登り 約200m、滑走 1061m 
地図 IGN 3630 OT









朝1番のゴンドラに乗り込んだ時はガスで一面真っ白だった。ゴンドラ駅の掲示板には気温−12度とあったので稜線に出たらもっと寒いだろう。しばらくはガスはこのまま停滞しそうなので、仕方なく総勢6名、足慣らしもかねてしばらくオフ・ピステスキーをすることにする。天気が回復すればゲレンデからもアクセスすぐのtête de Balme(バルム山)に行こうということになった。
そうと決まって手袋を重ねたり、ネックウォーマーを出したり、ゴンドラの中ではみんな身支度を始める。
2本目のリフトを乗り継いでゲレンデトップへ出ても真っ白。しかも強風が雪を舞い上げさらに白い世界。

フランスのスキーゲレンデはピステが色分けされていて、緑=とても易しいコース、青=易しいコース、赤=難しいコース、黒=とても難しいコース、と選びやすい。シャモニに5つあるエリアのうちのこのル・トゥール・エリアは、21のピステがあり、うち緑0、青11、赤9、黒1で、どちらかといえば中級者向けのゲレンデ。

天気は悪くても、実は昨日も滑っているので地形やルートは分かっている。が違いは・・・今日は思いっきりアイスバーン。1本ゲレンデを下まで滑り、再び同じリフトで上まで上がり、今度はオフ・ピステへ。
さすがにオフ・ピステは雪が硬く、デブリもある。谷筋の狭いところを小回り、または時たまボーゲンで降りる。今回借りたDynastarのAltitrailはなかなか操作性がいいが、アイスバーンでは少しブレが気になるが、キレは悪くない。

青空が見え始めたので早速リフトを使ってトップまで上がり、バルム小屋まで行き昼食を取る。

これは昨日の写真
真ん中のコルにバルム小屋があり、バルム山はその左
バルム小屋
飲み物を頼んで持参のサンドイッチを食べさせてもらう

昼食を取っている間にも天気はみるみる回復し、青空が広がった。やはりアルプスの天気は変わりやすい。
さてここからはスキーをザックにくくりつけて山頂目指して登り始める。山頂までは30分ほどったたか。

この山頂はフランスとスイスの国境上にある。これから滑り出すのはスイス側。
そういえば私の山岳保険は所有しているFFME(フランス山岳登攀連盟)のLicenceに含まれており、世界各国で(もちろん日本もだ!)カバーされているのにスイスだけは除外。スイスでヘリでも飛ばそうものならXXXXユーロだから気をつけねば。

バルム山
いくつものシュプール跡がついている

山頂からは尾根を少し降りて隣接する山の山腹をトラバース。ここは夏にも来て見覚えのあるカール状の部分だ。斜度があるため雪崩を警戒し、それぞれ十分な距離をとる。
かなりな距離トラバース気味に滑走したところでやっとバーンと雪原にでる。が、もうすでにいくつものシュプールが描かれていた。それでもトレースとトレースの間のわずかなヴァージン・パウダーを求めて滑り始める。ふかふかで小回りなんかすると自分が跳ね兎になった気分!気持ちいいです!

あまりの気持ちよさに、写真無いです・・・。
雪は膝くらいまでもぐるだろうか。森林限界を超えているので木も少なく、午後から出てきた太陽に照らされ舞った雪がキラキラしている。

もういくつもシュプールの跡が
たまに雲が湧き出る
ちょっとストップした時にパチリ
途中でゲレンデとクロス

しばらく降りて森林地帯に入った時にシールを装着して登り返し。80mくらい登行して再び滑走開始。
標高が下がったせいか雪質はやや重め。
ヴァロルシーヌVallorcine に到着して初日の軽めの山行は終了です。



 





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