鳥海山 ちょうかいざん 2236m
山形県・秋田県
 
7月14日 曇り・ガス
 
 
鳥海山からの日本海の眺めは素晴らしい
 
  
  
コースタイム
鉾立 5:00
御浜小屋 9:00
山頂 9:38
鉾立 13:50
休憩・昼食時間を含む

以前山の雑誌に鳥海山が紹介されていた時、長い裾野を日本海に注ぐ秀麗な山容や日本海に山の陰を落とす影鳥海の写真が載っており心引かれていた。
出羽富士という別名を持つ独立峰であるというのもいい。
山頂の新山まではいろいろ四方にルートが整備されているらしいが、よく登られていて変化に富んでいるという鉾立からの象潟ルートをとることにした。

台風4号が九州に来ていて強い勢力を保ったまま北上しているというが、東北なら大丈夫だろうと思っていたがそれは甘かった。台風の影響かそれとも梅雨前線のせいなのか、それともあまり快晴には恵まれないという日本海の気候の影響を受けやすい鳥海山のせいなのか分からないが、登り始めは曇り空だった。

少し登ると鉾立のビジターセンターとその後ろには日本海が見渡せる。鉾立からは非常に整った緩やかな道が賽の河原という小湿原まで続いている。ここで初めて雪渓が現れる。同じ白色のチングルマが群生していて思わず足を止めてしまう。
さらに30分も登れば御浜小屋に着く。本来ならここからは鳥海湖が見下ろせるはずがガスのため真っ白だ。もうこなれば展望は望めないので足元の花を見ながら登るしかない。御浜小屋からの稜線は風をまともに受けて寒いくらいだ。七五三掛(しめかけ)までは再び緩やかなのぼり道で周りにはコバイケソウやニッコウキスゲが広がっている。特にガスで真っ白な中でのキスゲのオレンジが心和ませてくれる。

七五三掛を過ぎると左手に千蛇谷ルート、右手は外輪山ルートの分岐がある。千蛇谷ルートでは雪渓が残っているので雪の上を登っていける。この時期は雪も緩んでいるのでアイゼンは必要ない。本来なら火山岩の積み重なった谷底や右手の外輪山の火口壁、山頂も見えるというが、残念ながら何も見えない。立ち止まると寒いくらいの風と霧雨のようなガスの中、頂上御室に着いた。ここには大物忌神社があったがお参りもそこそこ山頂への岩場に取り付く。ペンキでしっかり印がついているのでそれに沿って登っていくと狭い岩だけの山頂に着く。風も雨も強くなりあまり山頂に立ったという感慨もないまますぐに下山に入る。

山頂直下の岩場を下ると雪渓になる。ガスで視界が全くなかったが、幸いにも外輪山ルートで登ってきたグループと出会い、お互いにルート説明をすることができた。外輪山の最高峰であり1等三角点ある七高山に立つ。雨風をまともに受けるルートなので終始下を向いて歩く。アップダウンしながらいくつかのピークを踏みながら再び七五三掛に着く。往路と同じルートで御浜小屋、賽の河原と通過しながら下り、鉾立に着いたときは山頂はもうすっかり雲に覆われて見えなくなっていた。

鳥海山は風の強いときは歩けないほどだというし、天候のせいで登れる確立はなかなか高くはないらしい。それを考えればピークを踏めただけ良かったかもしれない。山頂の大物忌神社にもう少しお賽銭を奮発すればよかったかな。


日本海が微かに望める
 

奈曽渓谷を挟んで山頂が見える
 

ニッコウキスゲの群生
 

山頂にて
 
 
 
 
 
出会った花たち
チングルマ チングルマ綿毛 ナナカマド イワカガミ
イワベンケイ ホソバイワベンケイ キバナノコマノツメ ウラジロヨウラク
ハクサンチドリ コケモモ ズダヤクシュ ハクサンホウボウ
ハクサンイチゲ チョウカイアザミ チョウカイフスマ イワブクロ




 





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