白山 はくさん 2702m
石川県
 
7月1日 晴れのち曇り
 
 
高山植物の宝庫だけに登る足を止めながらの山歩き
 
  
  
コースタイム
別当出合 5:00
室堂 9:00
山頂 9:38
別当出合 13:50
休憩・昼食時間を含む

前々日このあたりは豪雨だったらしく、白山も29日の20時から30日の9時まで入山禁止だったらしい。ラッキーなことにこの日は朝から快晴で、梅雨の合間とは思えないほどの青空だ。ピーク時はマイカー規制があるらしいが、今日は別当出合駐車場まで車で入れる。

別当出合には水場や立派なトイレがあるせいか、テントを張っているグループがいた。ここからは左に進む観光新道と、右につり橋を渡って行く砂防新道とに分かれる。今回は砂防新道を登って室堂へ、山頂を踏んで室堂から観光新道で下山することにした。

樹林帯の中をしばらく登っていくと、ちらほらとゴゼンタチバナやタニウツギなどが出迎えてくれ、そして50分もしないうちに中飯場という水場のあるちょっとした広場に出る。さらに階段を上がって進んでいくと、もう足元しか見ずには歩けないほどいろいろな花が両脇に咲いている。そして目をきょろきょろさせながら登っていくとあっという間に甚ノ助小屋に到着。今のところ青空が広がり、空気が雨で洗われたせいかスッキリとしているし、花たちも朝露を含んでキラキラしている。小屋からは少し急な階段を上がっていくと雪渓に出くわす。今年は雪は少なかったが雪融けが遅いと聞いている。本来ならもっと雪が融けていて花も更に顔をだしているのだろうか。
南竜ガ馬場への分岐を超えるとさほど標高はないのに遠くに雲海も見えてきた。
途中に「延命水」という水場があり、こればまた甘くてまあるい味がする。山で口にするものの中で一番おいしいのはこうした水かもしれない。
黒ボコ岩は今登ってきた砂防新道と下りに通る観光新道との分岐だ。ここからは風景が一変し、更に高山植物が広がる弥陀ガ原とこれから目指す御前峰が目に入る。木道は架け替えられたばかりなのだろうか、まだ新しい感じがして歩きやすい。五葉坂を登りきると室堂センターに到着する。
白山の登山道は適所に水場や展望台があったりするので距離は長いかもしれないが飽きずに登れる。

センターで少し休憩をしていよいよ山頂へ。白山奥宮祈祷所脇から伸びているハイ松の中の道を進むと、30分ほどで山頂に着く。山頂には白山奥宮があり先ずは参拝。残念ながら山頂に着いた頃には雲とガスが広がり、見えるはずの北アルプス方面は真っ白。それで白山か・・・。隣にそびえる剣ガ峰との鞍部にある湖が何とか見える程度だ。

帰路は黒ボコ岩まで下り観光新道を通る。「馬のたてがみ」と呼ばれる尾根道はガスっていたために展望はなかったが気持ちがよく、砂防新道に増して花が咲いている。ここであきらめていたハクサンチドリやコバイケソウにも出会えた。ニッコウキスゲはまだほとんどが蕾だったが、2輪だけ綺麗なオレンジ色を広げていた。別当坂分岐で尾根道に別れを告げ急な傾斜を下り、ここは特に悪天候時の登りは避けたほうがよさそうだが、別当出合に戻った。

快晴でもう少し遅い時期であれば展望と一面の花畑を満喫できるのだろう。それでも比較的天気に恵まれ多種多彩な花に出会えた山歩きでした。

砂防新道の入り口のつり橋
 

弥陀ヶ原まで来ると山頂が見える

山頂から室堂を見下ろす

剣ガ峰方面とお池
 
 
 
 
 
砂防新道の花たち
タニウツギ オオバユキザサ サンカヨウ ムラサキやシオ
イワカガミ オオカメノキ キバナノコマノツメ キヌガサソウ
ショウジョウバカマ エンレイソウ サンカヨウ ベニバナイチゴ
 
室堂から御前峰の花たち
ミヤマキンポウゲ クロユリ アオノツガザクラ ミヤマキンバイ
 
観光新道の花たち
ナナカマド ショウジョウバカマ ミヤマダイコンソウ カラマツソウ
ハクサンチドリ ノウゴウイチゴ コバイケソウ ハクサンタイゲキ
コミヤマカタバミ ナガバツガザクラ ゴゼンタチバナ ヨツバシオガマ
ツマトリソウ ウラジロヨウラク マイヅルソウ オオバミゾホオズキ




 





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