奥秩父・奥多摩縦走
1日目 瑞牆山荘〜金峰山〜大弛小屋

5月2日 晴れ
 
 
雪の金峰から大弛が長く感じた縦走初日
 


コースタイム
瑞牆山荘 9:15
富士見平小屋 9:57/10:07
大日小屋 10:57/11:08
大日岩 11:43/11:45
砂払ノ頭 13:06
金峰山 14:05/14:20
朝日岳 15:54
朝日峠 16:28
弛小屋 17:04



前日にばたばたと支度をした事や、久しぶりの縦走で気持ちが高ぶったせいか前日はなかなか寝付けなかった。そう、遠足前、あるいは運動会前の小学生と一緒。今回ご一緒するまきくまさん(まっきー)とは立川駅で合流。韮崎駅発7時40分のバスに乗り増富温泉へ。ここで
瑞牆山荘行バスに乗り継いだのだが、乗客は10人位だろうか。どうやら全員デカザックなので縦走らしい。実はこのバスでご一緒だった2組の方々とは縦走コースがご一緒で、4日目の夜に打上げをすることになる。


まっきーも私も仕事の激務で山はほぼ1ヶ月半ぶり。初日はザックが重いこともあり、ゆっくり登り始める。うっすら汗をかくくらいの気温だが、幸い心地よい風が吹いているので暑さが気にならない。
程なく富士見平小屋に到着。ここで登山届けを出す。暖かい陽射しが差している気持ちのいい午前中では、まっきーがたった一人無人の小屋に泊まった時に体験した話などは想像もできない。




時折木々の合間から南アルプスが望め、長い登りを応援してくれる。少し霞がかってクッキリとは見えないが、充分だ。

大日小屋

大日岩
大日岩を過ぎた辺りから雪出現
砂払ノ頭あたりから遠くに霞む南アルプス
気がつけば
瑞牆山が下に見えている

この辺りから調子が悪くなってきた。とにかく胃がムカムカする。吐きたいのである。寝不足?疲れ?体力不足?多分どれも当てはまるのだろう。まっきーがゆっくり歩いてくれる。とにかく1歩1歩足を進めていけば山頂に着くのだからと言い聞かせて足を進める。

ようやく山頂と五丈岩が見えてくる
雪のトラバース
ようやく金峰山山頂

よく周りの山から金峰山を判別するときに五丈岩を目印にするのだが、なるほど大きくてまるで山にニョキっと生えた角のようだ。
実は岩の上に登ってみたかったのだがそんな余裕はなく、山頂でうずくまり15分ほど休ませてもらう。まっきーが横で行動食を食べているのを羨ましく眺めつつ、いつまでも休んでいても仕方ないので出発する。
山頂まではグループで登っている人たち、山頂から下りてくる人たちが見受けられたが、ここからはすれ違う人も少なかった。ただこの山域は若い人が多い。断然多い。私の感覚的当てずっぽう統計によれば、すれ違った人全体の8割が若年層(我々も含む)、また5割が単独、8割が男性、6割が縦走、といった感じ。

朝日岳に向かう山頂直下は広々とした雪原で、展望も360度開けているため開放感とともにようやく下りに入ったという安堵感もあった。富士山も霞んではいるものの裾野まで良く見える。本日の最も気持ちのいい唯一の瞬間だった。そしてこの後は雪に悩まされ、苛立つほど時間がゆっくり進むのだった。

山頂付近で
朝日岳、国師ヶ岳方面
雪が深くなってきた

一旦下り、朝日岳への登り返しは風が止んだ暑さの中だった。途中すれ違った方は今朝甲武信を出てこれから大日小屋まで行くという健脚な人だった。すごすぎる。ちょっとパワーを分けてもらい、上り詰めて朝日岳山頂に到着。これからは大弛小屋まで緩やかな下りだが、午後で雪が緩んでいるため、踏み抜きが多い。その分体力も要り、兎にも角にも時間がたつのが遅い。朝日岳から大弛までCTで1時間だが、時計を見るたびに1分しか進んでいない。特にまっきーはスントを忘れたせいで時間を確認できないため余計に長く感じただろう。
4時半に朝日峠を通過したが、陽は長く天気も良かったのでテント場に遅く着くことに心配はなかった。更にここから30分黙々と下り続けた。距離はたいしたことはないのに朝日岳から大弛までの長い長い下りはまっきーとの間で語り草になるだろう。
眼下に大弛小屋の屋根が見え、その屋根が徐々に近づいて行く・・・といった光景を思い浮かべていたが、テント場が突然現れ、初日の行程は終わった。


大弛のテント場で行き交う予定にしていたまゆ太さん、¥ちゃんは先に到着しており、夕食を作っていた。まゆ太さんの第一声、「きつかった〜」。彼らは私達と逆コースを歩いて来ており、明日は瑞牆山荘に下りるため今夜が山で最後のテント泊だ。少し言葉を交わして先ずは小屋に受付とビールを買いに行く。小屋番さんはいい方で、小屋のテーブルでビールを飲んでいいと言ってくださった。他の登山者の方が受付にいらしたときは、「今夜は宿泊者が少ないので、夕飯は心をこめて精一杯作らせていただきます」とおっしゃってた。初日だが泊まりたい衝動に駆られたには言うまでもない。

あまり小屋内でまったりビールを飲んでいても本当に小屋泊にしてしまいそうなので、テントを張りに行く。大弛小屋は道路が通じており駐車場があるので、この雪のないアスファルト駐車場にテントを張る。張り終えて早速夕食の支度をしていると、疲れているだろうにまゆ太さんと¥ちゃんが我々のテントを慰問してくれた。彼らが今日歩いた甲武信から大弛の様子を聞いたところ、雪が結構あるという。明日もガッツリ歩くことになりそうだ。

今夜の夕食は、キャベツと椎茸の味噌炒め
photo by まゆ太さん

外では星が輝いている。気温は氷点下までは下がっていない。
初日なのに瑞牆山荘から大弛までがんばって歩いたね、とまっきーとお互いにしみじみと慰労し合い眠りについた。









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