白倉岳 しろくらだけ 950m | ||||||||||||
滋賀県・比良山系 | ||||||||||||
5月24日 晴れ | ||||||||||||
美しいブナの自然林とアシウスギの巨木のある静かな山 | ||||||||||||
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村井のバス停から安曇川(あどがわ)を渡ると立派な「白倉岳登山道」の標識がある。比良山系の代表的な山である武奈ガ岳が安曇川を挟んで東にあるため、多分この山はマイナーな山だろうと思っていたが、登山口の標識も登山道もしっかりしていた。 登りはじめは少し急で、天気も良く気温も少々高めなためすぐに薄ら汗をかいた。20分ほど登ると松本地蔵の小屋に着く。ここからは緩やかな歩きやすい道を山腹を横切って登っていく。ちょうどよくブナ林が太陽をさえぎってくれて心地よい。木々の間からはちらっちらっと白倉岳が垣間見れる。森林の中でちょっと早めの昼食。このコース上に花はもう終わったのか咲いていなかったが、腰を下ろしたそばでギンリョウソウが1輪咲いていたのと、バイカオウレンの咲き終わりを見つけた。 ブナ林が終わるとアカマツ林があらわれる。それとともに松独特の匂いがしてくる。この辺りからアシウスギの大樹がちらほら見える。樹齢100年以上はたっているのだろうか。杉というと屋久島の縄文杉が巨樹で有名だが、ここのスギだっていやいや立派だ。しばらくすると大彦峠の分岐に着く。大彦は「おしこ」と読むらしく、関西の地名は難しい。 分岐を左に曲がると烏帽子岳に到着。といっても小さな山頂を表示する板が1枚あるだけで見晴らしは全くない。足も止めずに通過して、一旦下ってさらにジグザグに登り返すと白倉岳に着く。1ヵ所北東方面だろうか、開けていたがやや霞んでいたため展望はなかった。実はここから武奈ガ岳が眺望できたらと期待を持っていたのだったが、見えなかったのか私が分からなかっただけなのか、同定できなかった。 次の白倉中岳へ向かう途中に今日のルートのメインとなる樹齢400年以上と言われているアシウスギの巨木がある。根元付近が変形しており、その先が真っ直ぐ空に向かって伸びて緑の葉を一杯湛えている様は力強い。もともとアシウスギとは雪の多い地域に自生する杉で、雪の重みで押し曲げられて地面に着いた枝から発根するらしく、そのため独特の樹形を作り出すらしい。過酷な自然環境にも負けずに上へ上へと伸びる生命力はすごい! 再び美しいブナの自然林を通り白倉南岳を通過したら、急な下り坂が待っている。乾いた落ち葉の上を歩くのでさえ足を滑らせないように注意したくらいだから、雨の日などは大変だろう。栃生(とちゅう)の登山口に下山した時には結構汗をかいていた。 ここは静かな樹林の山旅が楽しめるコースだ。 |
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気持ちのいいブナ林の道 |
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展望のない質素な山頂 |
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樹齢400年の立派な大杉 |
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出会った花たち ユキザサと咲き終わったバイカオウレン |
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