トゥール・ドゥ・ラ・ヴァノワーズ Tour de la Vanoise
3日目 7月7日 小雨のち曇り
アールポン Arpont 2303m | - |
ラ・フェマ La Femma 2359m | 上り計約520m、下り計約440m |
歩行距離 | 約18.4km |
所要時間 | 約6時間50分 (休憩、昼食を含む) |
朝起きてみてがっかりした。一面ガスっていて視界があまりきかない。小屋泊の人たちは皆よく休めたのか、早出の人が多かった。私たちはマイペース、いつものようにのんびり朝食を取って8時に出発。 先ずは小屋の脇から伸びている登山道を登っていく。標識はあるし1本道なのでガスっていても迷う心配はない。歩いていくうちに少しずつではあるが視界が開けてきた。こうした緑の中に小川が流れて、頭上を見れば岩山やそこにへばり付いてるような灰色の氷河、足元にわずかに残る雪渓などに、雲とも霧ともつかなものが漂って見え隠れしている様はとても幻想的だ。 こういったところにブクタン(野生の山羊)が居はしまいかと周りをきょろきょろしながら歩くが見つけることはできなかった。ブクタンは早朝に餌を探して歩き回り、日中は岩場でじっとしているという。もっと早出しないと遭遇できないのだろうか。 トゥール・ドゥ・ラ・ヴァノワーズはどうやら時計回りをする人が多いのか、この辺りですれ違う人が多かった。 |
残念ながらガスで真っ白 時折ケルンが積んであった |
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少しずつ視界がきくようになった この辺りの景色はヴァノワーズらしい緑、水、雪 |
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こうした渓流をいくつも渡る 水が豊富なのもヴァノワーズならでは |
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緑の絨毯に小川が行く筋も流れる | |
緩やかな下りに入る | |
7月上旬のせいか、氷河が溶けてできる滝も多く見かけた | |
雲が下から沸いているよう そのせいで雲の上を歩いているような気分になる |
ずっと1本道で歩いてきたが初めて分岐点にでる。ここは左方面に行くとヴァノワーズのコルを経由してプラロニャンに出る。右へ下っていけば今夜の宿泊地のラ・フェマに達する。 今回私たちは横8の字のように縦走するが、左半分、右半分の周回だけ歩く人も多い。 分岐からの下りは約300mで、この高度2300から2000mの辺りには高山植物が咲き乱れていた。花の名前の分かる人ならもっとこの道を楽しめるだろう。 下り終わってからは、だらだらと約7km続く上り道だ。牛が放牧されているのどかなハイキングコースといった感じ。ようやく遠くに三角屋根のラ・フェマ小屋が見えてきた。 |
下りに差し掛かる | |
下りの道は一面のお花畑といった感じ | |
正面の山群のトラバース道を今日の先ほどまで歩いていた | |
途中右手に見えた針山のような山 | |
上り道だがのどかなハイキングルート | |
午前中歩いた山群が更に遠ざかる | |
ラ・フェマ小屋 |
さてラ・フェマ小屋にはちょっとした驚きがあった。スイスではよく見かける光景なのだが、ここにいるマーモット達はあまり人を怖がらずに小屋の周りを歩き回っている。看板犬ならず看板?? テント泊指定地も広く石も少ない。一人で山歩きしているという人が今晩の隣人。 ビヴァーク泊の難点は、3時頃小屋に到着しても7時まではテントを張れないので時間を持て余してしまうところだ。幸いにも今夜の宿泊客は少なく管理人さんも親切だったので、5時頃には張っていいよとのこと。少しではあるが昼寝をした。 |
丸々太ったマーモット | |
小屋の周りに出没 私のテントをかじらないでね |
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ビヴァーク・素泊まり用台所 | |
小屋は左から冬季避難小屋、管理人小屋、食堂・宿泊棟 テント指定地は平らではなくちょっと傾斜ぎみ・・・ |
今日出会った花たち |
夕方からはうっすらとではあるが夕陽が差し込んできた。太陽がでていれば小屋のテラスででもくつろぎたいところだが、かなり涼しかったのでそれはかなわなかった。またいつか来てテラスでのんびりと周りの山々を眺めながらビールを飲みたいものだ。 明日からは天気が回復するという。またヴァノワーズはどんな景色を見せてくれるのだろう。 |
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