裏銀座 
折立〜薬師岳〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜野口五郎岳〜烏帽子
 
2日目 7月30日 曇り・ガス : 太郎平小屋〜薬師岳〜太郎平小屋
 
 
 
  
  
コースタイム
太郎平小屋 06:35
薬師岳 09:30
太郎平小屋 12:30
休憩・昼食時間を含む

眠れずにウトウトとした一夜が明けた。混雑した山小屋の中は洗面所もトイレも食堂も人、人、人。外はといえばパッとしない曇り空。受付ではお湯とお茶を売っていて、年配の人などはテルモスにお茶を入れてもらっている。冬でもないのにお茶?は、やはり昼食のときの必須飲料なのだろうか?6時半過ぎに小屋を出発。

小屋の前から伸びているいる木道をつたって薬師峠へ。薬師峠はテント場になっていて3,4のテントが張られていた。ここを過ぎるとゴロゴロ岩の登りが始まる。だがこの薬師沢沿いの道は昨日の樹林帯とは違い清涼感がある。しばらくすると薬師から続く稜線上に出て、展望も開ける。後ろには明日通る黒部五郎や、南に赤牛や鷲羽が、そして流れる雲の合間に時折槍が姿を見せてはまた隠れていた。これが私が始めて見た槍だった。途中には雪渓も現れ、雪渓と薬師から落ちるカールと、ハクサンイチゲやチングルマ、シナノキンバイなどの花畑が美しい。曇っているせいかそれはまたそれで花がしっとりして見える。

さらに足を進めるとひっそりと建つ薬師岳山荘に着く。ここまでくれば山頂までもう一息。が、間違うことなかれ、ここから見える非難小屋の建っているピークはニセで、山頂はさらに奥にあり見えない。花畑も終わりガレた斜面を登っていくと「ニセ」の向こうに山頂が見えてくる。登りながら山頂に着くまでに槍、穂高方面の雲が晴れてくれればと思ったのだが、残念ながら雲がかかったままだ。ということで剱岳、立山の眺望もおあずけ。

山頂は割合と広く、立派なお社が建っていた。眺望が無いから早く下りてもいいのだが、雨はもちそうだし、取り立てて今日は早く太郎平小屋にもどっても仕方ないので山頂でゆっくりする。登ってきたのとは反対方向に登山道は稜線沿いに続いており、薬師岳はどうやら左右に両手を広げたようなどっしりした山らしい。いつかはこの稜線を立山、剱まで行ってみたいものだ。

下りは登りの道と同じで、これまた展望がないのでゆっくりと花を見つけたり、図鑑とにらめっこしながら歩く。途中で雷鳥の親子に出会う。これまた始めてみる雷鳥。慣れているのかあまり人を怖がらないみたいだ。それでも距離は10m位あったので写真には撮れなかった。

小屋に着いてからはもっぱら談話室でビールを片手に(時折両手に)山談義で盛り上がる。ここの談話室からは小屋裏の太郎山が良く見る。ガスが晴れたりかかったり、明日からの天気を皆気にかけている。
そんな時、小屋内が騒がしくなったと思ったら、富山湾に沈む夕日が見えるという。表に出て見るとオレンジ色の太陽が正に沈みかけていた。明日はいい天気になるのだろうか。

薬師岳山荘
 

薬師岳のカール

山頂に着いたときはガス

夕日にみんな見入った
 
 
 
 
 
出会った花たち
チングルマ ハクサンイチゲ ハクサンボウフウ




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