モン・ヴィゾ眺望コース Belvédère du Viso
1日目 8月8日 晴れ
アブリエスAbrièsという町から約6kmほど谷を入ったエシャルプEchalpまで行き、そこから更に谷を進んでいくと正面にモン・ヴィゾ(3841m)の雄大な姿が見えてくる。その麓にあるヴィゾ小屋を往復するルート。から松林に囲まれたのどかなルートです。 |
出発地点標高 | エシャルプ Echalp 1687m |
到着地点標高 | ヴィゾ小屋 Refuge Viso 2460m |
歩行距離 | 往復約12km |
標高差 | 773m |
所要時間 | 往復5時間50分(昼食、休憩を含む) |
地図 | IGN 3637 OT |
本来はこの休みにトゥール・デュ・モン・ブランの残りを歩く予定だったのだが、7月のエクランでの登攀の際に右太腿が肉離れになってしまい断念。急遽リハビリもかねてケラスに来た。 今回は毎日日帰りのゆっくりとした山歩きをして、足の様子を見るつもり。早く歩かない、水分を充分に取るを忘れずに。 この日の前日、ケラスに入ってアブリエスAbrièsという町にテントを張る。さすがは夏休み真っ盛り、結構混雑していた。いつものようにトイレに近づきすぎず、遠からずの場所を確保。夕食を簡単に済ませ、就寝。がケラスは南仏なので夜も暖かと思っていたら、寒いのなんのって。ちなみに着込んだのは、長袖Tシャツを筆頭に、ウールの長袖下着、その上にフリース、とどめにウィンドストッパーフリースと4枚!足はウールのタイツと靴下2枚!この着膨れ状態の体をシュラフに押し込んだ。これでも寒くて夜中何度も目が覚めた。次回日本に帰ったら、モンベルのテンと内用中綿入りフットウォーマーを買おう・・・。 朝、ケラスの元気な陽射しで目が覚めた。今回は「テーマ・ゆったり山歩き」なので午前中はアブリエスの町をぶらぶら散歩。食料品屋さん、パン屋さん、雑貨屋さんなど一通りあり、キャンパーたちが買い物に来ていた。どうやらここはアルピニストよりものんびり休暇を山に過ごしに来た家族連れが多いようだ。 そしてここから6kmほど谷奥に入ったエシャルプという村まで行き、12時山歩きスタート。 あ〜、やっぱり山を見ると血が騒ぐなぁ。 |
寒かった夜が嘘のよう、朝はいい天気 | |
アブリエスの町 | |
エシャルプの村からスタート、川沿いを行く |
はじめ3kmくらいは川沿いの平らな道。しばらくすると登りに入るが、道は整っていて歩きやすい。木々に囲まれて、ハ〜、森林浴。ここで分かったのは、ケラスは空気が暖かいのではなくて太陽の陽射しが暖かいのだ。だから木陰に入るとちょっとひんやり身震いするし、風が吹いても冷たい。だから陽射しが無くなる夜は寒いのだ。今のうちに光合成をしておこう。 1時間くらい歩いたころに、谷のV字の真ん中にモン・ヴィゾ(3841m)が見えてきた。この山はイタリアに位置しており、イタリア・アルプスではこれから南にこれ以上高い山はなくなる。 いつも思うのだけど、谷の奥に鎮座する雄峰って何となく感動的。簡単には姿を見せないというか、分け入った人だけが見れるというか、何だか宮廷内で王様謁見を許された従者になった気分。「拝見仕り、光栄です。」 途中川沿いでお昼。サンドイッチをほうばる。 |
始めは平ら | |
登り始めはこんな感じ | |
正面に見えてきたモン・ヴィゾ |
ちょっとずつ高度を増し、川がだんだん下に見えていくようになる。 とここで放牧された牛とご対面。道の真ん中にど〜んと横たわっている。横を通り過ぎても知らん顔。だから鼻をなでてみたら暖かかった。帰りもいたら今度は乳でも搾ってやろうかな。 |
大きいから迫力あり、でもおとなしい | |
振り返ったところ、30頭くらいいたかな |
そして30分ほど登るとますますモン・ヴィゾが迫ってくる。森林限界を越えたのか、辺りは草地。遠くに小屋も見えてくるので、最後の登りにかかる。 |
ますます近づくモン・ヴィゾ | |
周りの山はこんな感じ | |
目の前に迫る そこはもうイタリア |
小屋でビールを飲みたいのはやまやまだが、時間がすでに3時をまわってしまっているので諦めて早々下山。やはり登りより下りのほうが足の筋肉を使うのか、この辺りで腿筋がつれる感じ。ゆっくりゆっくり歩くことを心がける。アブリエスに着いたときは結構痛かった。しかも屈伸もできなくなってた。ちょっと初日歩きすぎたかな。 時間は夕方6時でまだ陽も高いので、観光がてらサン・ヴェランSt Veranに行ってみる。この町はヨーロッパで最も標高が高いところに位置する町で標高は2042m、現在約250人の住民がいる。この時季はハイカーで町はあふれていた。 ここで肉離れになって以来のビールをプハ〜。水分補給、水分補給。 |
サン・ヴェランの町 空がどこまでも青かった | ||
貸しロバ 荷物をロバの背に乗せてハイキング フランスにはロバでハイキング協会なるものがある |
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この地方独特のベランダと日時計 |
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